心と身体はつながっている─ルート治療の効果
ルート治療が導く、深層からのメンタルケア
ルート治療は、単なる筋肉のこりを取る技術ではありません。
私たちが触れているのは、「気」「感情」「思考」「記憶」までも宿る身体の奥深い層です。
東洋医学では古くから、「身体のこりは心のこり」と言われてきました。
怒りは肝を傷め、悲しみは肺を痛め、思い悩むと脾に滞る。
感情はすべて内臓と筋肉、経絡に宿り、そして蓄積していくとされてきたのです。
ルート治療では、筋肉のこりを“ルート”と呼び、それを「排出すべき情報」や「過去の記憶の残骸」とも捉えます。
それらは、目に見えないけれど確かにそこにあり、身体を重くし、動きを鈍らせ、そして心を沈ませます。
心が苦しいとき、肩が重くなる。
自分を責めてばかりいると、みぞおちが詰まるように痛む。
人に言えない悲しみを抱えていると、喉が詰まったような感覚が続く。
それは偶然ではありません。
感情は、筋肉に“物理的に”刻み込まれることがあるのです。
ルート治療では、その“感情”に直接触れていきます。
鍼が体内に入り、刺激がコリの奥に届くとき、
沢山の方が「涙が出そうになった」「呼吸が深くなった」「何かが抜けたような感覚がした」と語ります。
これは、神経伝達の反応だけでは説明のつかない現象です。
たとえるなら、長年心の奥に沈んでいた重たい石を、そっと持ち上げて、やっと光の当たる場所に置いたような感覚。
ルート治療の鍼は、ただ筋肉に刺さるのではなく、“魂の深部”にまで届く道具であると、私たちは感じています。
さらに、経絡やツボを通して、滞っていた“気”の流れが整うことで、
自分の中に戻ってきたような感覚や、「安心感」「地に足がついた感じ」を得る方も少なくありません。
スピリチュアルな言い方をすれば、
ルート治療は、感情・記憶・カルマの浄化でもあります。
身体に刻まれた傷や苦しみを鍼でゆるめることによって、
魂に染み込んでいた重荷が、静かに抜け落ちていく
そんなふうに表現する方もいます。
メンタル不調の原因は、必ずしも「脳」や「性格」にあるのではなく、
身体という“入れ物”が耐え切れなくなっていることに原因があるのです。
だからこそ、ルート治療は
「カウンセリングでは救われなかった」
「薬を飲み続けるしかないと思っていた」
そんな方にこそ、ぜひ受けていただきたい治療です。
目に見えない不調を、
目に見える身体の反応から丁寧に解いていく。
その先に、【本当の意味での“軽さ”と“静けさ”】が待っています。
あなたの心が疲れたとき、
それは身体があなたに出している、
「そろそろ休もうよ」という、魂からのサインかもしれません。