顎関節症・顎関節脱臼はなぜ起こる?

顎関節症・顎関節脱臼はなぜ起こる?
― 鍼灸整骨院から見る顎の不調とルート治療 ―

口を開けると音が鳴る、あごが痛い、開けづらい。
あるいは、急に口が閉じられなくなった経験はありませんか?

こうした顎のトラブルには、大きく分けて顎関節症と顎関節脱臼があります。
一見似ている症状ですが、発生の仕方や対処法は異なります。ただし共通しているのは、顎だけの問題ではないという点です。

顎関節症とは

顎関節症は、あごの関節やその周囲の筋肉に負担がかかり続けることで起こる、慢性的な機能障害です。

主な症状には
・口を開けると痛い
・開閉時にカクカク音がする
・口が大きく開かない
・あごがだるい、疲れやすい
・頭痛、首こり、肩こりを伴う

などがあります。

原因は一つではなく、
・歯ぎしり、食いしばり
・片側噛み
・スマホやデスクワークによる姿勢不良
・ストレスによる無意識の緊張

といった要因が積み重なって発症します。

顎関節脱臼とは

一方、顎関節脱臼は、あごの関節が本来の位置から外れてしまう急性の状態です。
大きなあくびや歯科治療中、食事中などに突然起こることがあります。

主な特徴は
・口が閉じられない
・強い不安感
・会話がしにくい
・よだれが出る

などで、医療機関や整骨院での整復が必要なケースがほとんどです。

ただし注意したいのは、顎関節症を長期間放置すると、関節や靭帯が不安定になり、脱臼を起こしやすい状態になるという点です。

顎の不調は「全身の歪み」から起きている

鍼灸整骨院の視点では、顎関節の問題を「顎だけ」で捉えることはありません。

実際には、
・首・肩・背中の緊張
・猫背やストレートネック
・骨盤の歪み
・自律神経の乱れ

といった全身のバランスの崩れが、顎関節に負担を集中させています。

特に、首から側頭部、あご周囲にかけては筋肉が連動しており、深層に残ったコリが顎の動きを制限しているケースが非常に多く見られます。

ルート治療が顎関節症に適している理由

当院で行うルート治療は、顎関節症や顎の不調と非常に相性の良い治療法です。

ルート治療では、
・顎周囲
・側頭部
・首
・肩
・背中

に連なる深層のコリ(ルート)を捉え、鍼で直接アプローチします。

これにより
・筋肉の緊張を根本から解放
・血流と神経の巡りを改善
・噛みしめや食いしばりを起こしにくい状態へ
・関節への負担を減らし再発予防

といった効果が期待できます。

表面的なマッサージでは届かない、あごの奥に残る原因そのものに働きかけられる点が、ルート治療の大きな特徴です。

顎関節脱臼後の再発予防にも重要

顎関節脱臼を起こした後、整復だけで終わってしまうと、
・また外れる
・不安感が残る
・口を開けるのが怖くなる

といった問題が起こりやすくなります。

高宮レディース鍼灸整骨院では、脱臼後の
・周囲筋の緊張緩和
・関節を安定させるためのケア
・姿勢や体の使い方の調整

を行い、再発しにくい顎の状態づくりをサポートします。
ルート治療は、この段階でも非常に有効です。

まとめ

顎関節症も顎関節脱臼も、単なる「あごの問題」ではありません。
その背景には、全身の歪みと深層のコリの蓄積があります。

鍼灸整骨院でのケア、そしてルート治療による根本的なアプローチは、
顎の痛みや不安を繰り返さないための大切な選択肢です。

あごの違和感は、体からの重要なサイン。
放置せず、早めに全身から整えていきましょう。

顎関節症、顎関節脱臼、福岡市南区、高宮駅、高宮レディース鍼灸整骨院

この記事をシェアする

関連記事