【顔面神経麻痺・ベル麻痺について】~ルート治療の有効性~

【顔面神経麻痺・ベル麻痺について】~ルート治療の有効性~

「突然顔が動かない」その症状と向き合うために

顔面神経麻痺とは?

顔面神経麻痺とは、顔の筋肉を動かす「顔面神経」に障害が起こり、顔の半分が思うように動かなくなる病気です。片側のまぶたや口角が下がる、笑顔がつくれない、水が口からこぼれるなど、生活に大きな支障をきたします。

その中でも特に多いのがベル麻痺です。ベル麻痺はウイルス感染や血流障害などが原因と考えられており、突然発症し、片側の顔の筋肉が動かなくなるのが特徴です。風邪や疲労、ストレスなどが引き金になることもあります。

主な症状
・顔の片側が動かない(表情がつくれない)
・目が閉じにくい、涙が出やすい/出にくい
・口角が下がり、水分や食べ物がこぼれる
・味覚障害や耳の過敏(音が響く)
・額にしわを寄せられない

症状は発症から数日でピークを迎えることが多く、早期対応が予後を左右します。

放置するとどうなる?

発症から3か月以内に回復する方が多いものの、適切な治療を受けないと「後遺症」が残ることがあります。
・顔のひきつれ(拘縮)
・勝手に涙が出る「ワニの涙症候群」
・顔の左右差が固定化

これらは見た目だけでなく、心理的負担も大きくなるため、早期の治療開始が非常に重要です。

一般的な治療

病院ではステロイドや抗ウイルス薬による投薬治療、リハビリ、マッサージ、温熱療法などが行われます。症状の程度によっては入院が必要な場合もあります。

鍼灸・ルート治療の可能性

東洋医学の観点では、顔面神経麻痺は「気血の滞り」や「冷え」が神経や筋肉の働きを阻害していると考えます。
当院が行うルート治療では、顔や首周囲の深層にある「コリのルート」に鍼を打ち、血流と神経伝達を整えることを目的としています。

鍼刺激によって局所の血流改善や神経機能の回復を促すことで、表情筋が再びスムーズに動くサポートを目指します。美容鍼や小顔矯正で培った技術を応用することも可能です。

まとめ

顔面神経麻痺やベル麻痺は「突然の発症」が特徴ですが、早期の対応こそが後遺症を残さない最大のポイントです。
薬物治療と併用しつつ、ルート治療や鍼灸で血流と神経の巡りを整えることで、回復を後押しできます。

「自然に治るだろう」と放置せず、発症したらできるだけ早く専門的な治療を始めることが、笑顔を取り戻す一番の近道です。

顔面神経麻痺、ベル麻痺、ルート治療、ルート鍼、福岡市南区

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